平成29年度スポーツ鍼灸トレーナー研修会 ~ 初日

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

2020年の東京オリンピック・パラリンピック(東京オリパラ)まで、1000日を切りました。

 

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選手村には、ポリクリニック(総合診療所)が設置され、選手やスタッフに医療サービスを提供します。鍼灸マッサージは医療サービスの一つとなっています。鍼灸マッサージ師だけでなく、医師や看護師もそうですし、医療関係でなくても東京オリパラに携わるスタッフは、全てボランティアとなっています。

 

 

2020の東京オリパラが決まった時に、何らかの形で関わることができればと思っていました。今回の講習を受けることで、もしかしたら、ボランティアスタッフの一員になれる可能性があるとのことで、11月の3連休に開催された研修会に参加してしてきました。

 

 

今回の研修会は、日本鍼灸師会が主催しており、各都道府県の会長推薦を受けた方が多く参加されていたので、全国各地のベテランの先生がおりました。

 

 

私は、日本鍼灸師会には所属しているものの、こういった会には一度も参加したことがないので、かなりのアウェー感があったのですが、知り合いの先生がいたので、少し安心しました。久しぶりにお会い出来て嬉しかったです。

 

 

講習の内容を簡単にご紹介します。

 

 

演題:「サポートスタッフの視点から、アンチ・ドーピング活動のための環境づくりを考える」

 

 

講師:日本アンチ・ドーピング機構  鈴木智弓先生

 

 

サポートスタッフでも、ドーピングの知識は必須です。選手は、故意でなくても、ドーピング検査で陽性となれば、厳しい罰則が課せられます。

 

 

女子テニスのシャラポワ選手の話が紹介されました。禁止薬物は毎年更新されています。彼女が長い間使っていた薬物は、かつては認められていたのですが、その年から禁止薬物となり、そのことについて知らなかったと証言しています。しかし、15ヶ月間の出場停止処分が下されました。もし誰も知らなかったのが本当であれば、サポートスタッフの責任はかなり重大だと思います。

 

 

あと、公認スポーツファーマシストという資格があることを初めて聞きました。薬剤師が対象で、最新のアンチ・ドーピング規則の知識が必要です。

 

 

演題:「医療連携とスポーツ医学」

 

 

講師:慶應義塾大学医学部神経内科 鳥海春樹先生

 

 

テーマとはあまり関係ないお話でしたが、鍼灸のことをとても熱く語ってくれました。病院の中で鍼灸師が活躍することは並大抵のことではありません。孤軍奮闘している姿を拝見して、本当に勇気をもらいました。

 

 

頭痛の研究をされており、論文の内容を簡単に説明していただいたのですが、非常に興味深い話がありました。鍼灸は頭痛に効果があることを、もっと多くの人にアピールしなければ思いました。

 

 

日本神経学会で、鳥海先生発表した論文をありましたので紹介します。

 

頭痛専門診療における鍼灸併用の可能性

 

 

演題:ワークショップ① グループディスカッション

 

 

マラソン大会の例を出して、みんなで学び合いました。松本山雅FCでトレーナーをされていた先生がおり、松田直樹選手が亡くなった時に現場にいたそうです。そういった経験を今後の活動に活かしていきたいとのことでした。

 

 

スポーツ現場で一番大事なことは、選手の命を守ることです。昨年、日本赤十字の救急法を久しぶりに受講しましたが、頻繁に更新していきたいと思いました。

 

 

夜は、懇親会が開催されたのですが、用事があったので欠席させて頂きました。鍼灸師会の飲み会ってどんな感じなのか、少し興味がありましたけど。

 

 

二日目に続く