はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。
今回は基礎☆下肢編です。下肢編とありますが、膝に関する治療術が盛りだくさんありますので、「膝セミナー」といっても、過言ではありません。
私が初めて受講したのが、2011年2月。その後、何回もセミナーに参加して、復習をしてきました。
今回は、主催する活法研究会の事情もあり、講師補佐としての参加です。
9月の入門総復習セミナーでも、講師補佐を担当しましたが、このときは1日だけでしたし、受講生も慣れた方ばかりでしたので、リラックスしてできました。
しかし、今回は入門編の上位にある基礎編ですし、半数の方は初めての受講です。そして、今回はすべての技のデモンストレーションをしますので、なかなかの大役です。
活法セミナーの流れを簡単に説明すると、まず講師が受講生全員の前でデモンストレーションをしながら、技の説明をします。
次に受講生全員に講師が技をかけていきます。今回は、3人の講師に対して、受講生が20人弱でしたので、講師1人で受講生6人に施術することになります。
今回の基礎☆下肢編は、全部で約20手ありますから、単純に計算したら6人×20手=120。デモだけで、120回も施術していることになります。実際に行うとなかなか大変でした。
その後は、受講生同士で練習して、講師がアドバイをしていきます。この練習のときもリクエストがあれば、やってみせますし、また受講生から実際に技を受けて、それに対してアドバイスを伝えたりします。
そして、次の技に移ります。
この繰り返しを1日半かけて行います。
活法研究会のセミナーの特徴は徹底したコーチングです。私は他の手技療法のセミナーにあまり参加したことがないので比較はできませんが、受講生の方に聞くと、「ここまで丁寧に教えてくれるところはあまりない」といいます。
私も習いたての頃は、なかなか出来なくて、講師の先生たちにたくさん教えて頂きました。講師の方々も大変だったと思います。
講師補佐という立場になって、今度は、私が受講生の方々に教える番になりました。しかし、教えるというほどの実力が自分にはあるのか(自己評価低めの傾向あり)、と思ってしまうのですが、お金を頂いている訳ですから、その考えは失礼です。
講師補佐として選んで頂いたことには自信をもって、あとは、とにかく、今まで私が教わってきたことをそのまま伝えること、現段階での私の技術を体感してもらうこと、そして、徹底的に練習にお付き合いすることを考えて臨みました。
最後にアンケートを書くのですが、優しい方が多かったこともあると思いますが、好意的な意見が多くてほっとしました。
セミナー中は気が張っていて、あっという間に終わってしまいましたが、受講生の方々が帰った後に、ドッと疲れがでました。そして、翌日には、右の大腿四頭筋が筋肉痛になりました。普段の施術はベッドなのですが、セミナーでは床で練習します。体の使い方がいつもと少し異なることもあるのでしょうが、変なところに力が入っていたのでしょう。体の使い方に改善の余地ありです。
後日、受講生から治療の報告がありました。高齢者の膝の痛みだったのですが、施術後に「軽い!軽い!足が軽いぞ!」とたいへん満足なさったそうで、何とお昼に特上うなぎをご馳走になったのだとか。
すごいですね!!我が事のように嬉しくなりました。
どの分野でも、人に教えることほど自らの勉強になることはない、といいますが、今回は、今までとは違った学びを得ることができました。また現場に戻って、膝の痛みに悩む方々を救っていきたいと思います。
だいぶ前に書いた「膝の痛み」についての記事です。少し加筆・修正しました。まだ、書き足りないことがありますが、膝の痛みに悩んでいる方の参考になればと思います。