碓井流活法 稽古日誌 第1回 2018/1 実技編

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

前回のつづきです。

 

 

 

活法による全身調整ということで、まずは腰からスタート。腰という漢字を分解すると、月と要になります。にくづき(月)は、肉という意味ですが、体の機能を司るという解釈もできるかと思います。その要の場所が「腰」なのです。ですから、腰はとても大事なところです。

 

 

・腰椎の回旋調整

 

 

仰向けになって膝を立てて、膝を左右に倒して、動きやすさの左右差をチェックします。左右差がある場合に活法で調整して、動きを整えていきます。

 

 

2種類はすでに知っておりますが、新たに3種類を伝授。今回は4種類を練習。施術中の心得を意識しながら練習します。こんな簡単なことで体の動きって変わるのかと体験できます。これってとても大事なことだと思っています。

 

 

・足首の調整

 

 

つぎに土台の足首を調整していきます。人は立っている時に、腰椎の3番を頂点として、底辺は両足で結んだ線として、大きな三角形をイメージします。この三角形が安定していることを良しとします。今回は足首の調整から行います。活法では、足のアーチの調整(習得済み)もあり、とちらも併用するといいかもしれません。

 

 

活法では、急性の足首捻挫や捻挫の後遺症の治療もできます。慢性的に足首の不調が続くと股関節にも影響がでたり、脚のしびれの原因にもなったりします。ひどい捻挫の経験がなくても、足首に不具合が出ていて、力が入りづらかったりします。

 

 

・膝の調整

 

 

下から上がって調整いきます。膝は、足関節と股関節のつなぎ目ですが、怪我が多い部分です。武術らしく、当身(あてみ)を行います。当身とは、日本において古くから伝承される古武術や武道で急所を「突く・殴る・打つ・蹴る・当てる」などの技術の総称です。ここでは、拳で打つですかね。そして、重力で関節が詰まりやすいところなので、膝関節を離開していきます。

 

 

・仙骨の一点調整

 

 

仙骨は、西洋で「聖なる骨」と呼ばれておりますし、日本では昔「神骨」と呼ばれていたそうです。仙骨の 「 仙 」 の字は、仙人、仙薬、神仙、などと使われているように、不老不死や、不思議な力などを表す文字です。この技は、このようにとっても大切な仙骨をバシッと調整します。活法の中でも最高峰の調整の一つと言われています。この技は見たことはありますが、きちんと習うのは初めてです。これはかなり使えそうな技です。

 

 

・腹圧の一点調整

 

 

腹圧と名前がついていますが、腸腰筋に刺激をいれるイメージ。体幹が安定しそうな感じです。これは少し刺激のある(痛い!)調整です。ある場所を、グッと押すだけなのですが、腹圧がガッと入りやすくなります。これも不思議。面白い!!

 

 

・乱調の調整

 

 

腹圧の左右差を確認するのですが、通常はどららかが強い傾向にあります。左右が逆転している時は、乱調の調整をします。乱調とは、漢字そのままのイメージで、乱れているのです。何が乱れているのかは、わかりません。ある部分かもしれないし、全体かもしれないし、筋肉かもしれないし、呼吸かもしれない。。。とりありず乱調がありそうな場合は調整しておきます。これもなかなか刺激のある調整です。

 

 

・股関節の一点調整

 

 

左右の股関節の力の入り方を調整します。これも刺激のある調整です。なぜここに刺激を入れると、股関節に力が入りやすくなるのか、まったくもって理解できませんが、昔の人はよくこんなことを発見したものだと感心します。

 

 

活法は立位を重要としていますが、この調整で安定しそうな感じがしますね。股関節の調整は、以前に習った骨盤の調整でも同じことができます。

 

 

第1回目はこれにて終了。初回のためか、はりきって書いてしまい、長いブログになってしまいました。次回からは、メモ程度の量で、気軽に更新していきたいと思います。