碓井流活法 稽古日誌 第3回 2018/3

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

3回目の稽古です。

 

 

◯今回習ったこと

 

  • 碓井流活法の心得 その3
  • 肩のコリ抜き
  • 橈尺関節の調整
  • ムチの調整
  • 花粉症の調整
  • 更年期障害の調整
  • 糖尿病の調整

 

 

・碓井流活法の心得 その3

 

 

今回も体の使い方について学びました。活法では、患者さんに対して「支持点であり、作用点であれ」と言われます。そのためには、施術者側に軸が通ってなければ、支持点や作用点にはなれないと考えます。軸のイメージは、第1回目に習いましたが、抽象的な表現のため、出来ているかわかりにくい。今回は、具体的な姿勢を意識して検証をしてみました。

 

①〇〇を伸ばす

 

②△△を落とす

 

 

です。これを意識すると、軸が通った感じになり、姿勢が代わり、上半身の無駄な力が抜けました。

 

 

次に◯◯筋を意識して技の練習をしてみました。

 

 

武術のおいては脇を閉めることが重要です。武術の経験が無い者にとっては、気がつくと脇が甘くなっていたりするものです。

 

 

そこで、先程の姿勢+〇〇筋を意識して、基本技である骨盤まわし、腹部の透し、大腰筋の牽引をペアで確認しました。少しイメージを少し変えるだけで、力の伝わり方が変わり、技自体も変化することを体感しました。

 

 

さらに、手のひらのある部分を意識して体に触れ、技の練習をしました。腕の余計な力が抜けて、楽にできました。少しの違いですが、これが大きな違いを生み出すような気がします。武術やスポーツの世界で一流と言われる人たちは、意識的か無意識かわかりませんが、このようなことを試行錯誤しながら積み重ねているのではないでしょうか。

 

 

 

努力し続ければ達人になれるとは思いませんが、このような地道な作業は続けていきたいと思っています。ここに発見があり、成長があると信じています。

 

 

 

 

こんな感じで、体の使い方を学んでいます。今回は、弓道の体の使い方を少し参考にしているようです。

 

 

 

何が正解かはわかりませんが、こうやって皆で体験をしながらの検証作業はなかなか楽しいものです。

 

 

 

・肩のコリ抜き

 

 

活法の初期の頃に習った技で、今まで何千回と行ってきましたが、それでも新たな発見がありました。

 

 

肩のコリぬきは、4つの技を複合したものですが、2つめの肩甲骨の反射は、左側とやる時に何となくやりにくいといイメージがあったのですが、我流が入っておりました。少しイメージを変えると、パシッときれいな反射が入りました。

 

 

3つ目のクランクという技も、自然な円運動にもっていく過程のイメージを少し変えて施術をしました。

 

 

・橈尺関節の調整

 

 

初めて習う技です。肘の内側の痛みに有効。簡単な骨格調整ですので、肘の巻き込みという筋肉調整術と併用すると良さそうです。

 

 

 

・ムチの調整

 

 

手首から肩までをムチのように調整します。自分の手首をいかに柔らかく使うかがポイントです。今まで習った体の使い方を参考にしたら、うまく脱力でき、相手の腕にいい感じで刺激が入りました。。

 

 

・花粉症の調整

 

 

これも初めて習う技です。そもそも活法に花粉症の調整があることにビックリです。〇〇骨を意識します。来年は、活法+鍼+食事療法で、花粉症治療をやりたいですね。

 

 

 

 

・更年期障害の調整

 

 

これも初めてです。一緒に学んでいる先生がこの技を使って、更年期障害ではないのでが、すごい結果を出したので、最近、多用しています。

 

 

 

・糖尿病の調整

 

 

これも初めて習う技です。今まで行ってきた糖尿病治療と併用できます。後日、さっそくこの技を試した先生がおりました。、速攻でHBA1Cが今までなかった数値まで下がったようです。理屈としてはありえないので、たまたまその時期だったかれしれませんし、もしかしたら、整体をしたことで体に何かが起こった可能性も否定はできません。糖尿病の治療では、もちろん食事を改善することが一番大事です。

 

 

以上

 

東京マラソン2018 ~ 鍼灸ボランティアに初参加

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

東京マラソン2018にはランナーとして申し込みましたが落選。その代わりではないのですが、施術者としてボランティアで参加してきました。スポーツ現場にでるのは久しぶりで、楽しみにしていました。

 

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【IDカード】

 

 

鍼灸師が5人一組になって、交代で施術をします。本格的な施術はできないので、ゴールしたランナーの疲労回復を助ける目的で、パイオネックスというシールの鍼を貼ってきました。これは以前、フィギュアスケートの羽生選手も使用していたことで、少し話題になりました。

 

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衛生面はかなり厳しくて、ラテックスのゴム手袋をして施術しました。普段は素手で治療をしていますので、若干やりにくかったですね。ツボ取りにくいし。

 

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事前講習会では、当日はたくさんのランナーが来て戦場のようだ、と聞いていたので、気合い入れていたのですが、蓋を開けてみると、思ったより人が来なかったですね。

 

 

日比谷公園の中にテントを構えていたのですが、昨年と場所が変更になり、やや動線が悪かったようです。近くでは、柔道整復師の先生方もボランティアをされていたので、そちらに行かれた方も多かったかもしれません。

 

 

外国人がたくさんいると聞いていましたが、思った以上に外国人が多かったですね。東京マラソンは世界中のランナーから憧れの大会になっているのでしょうか。

 

 

私のベッドにも、たくさんの外国の方が来ました。私も二人ほど担当しましたが、英語が出てきませでした。トホホ。一人はブラジル人でしたけど。周りの先生に助けてもらい、何とか施術しました。

 

 

途中で休憩がてら沿道まで出て応援していました。私は30キロのところにおりました。日本記録が出たということを後で知ったのですが、トップ選手が通過する頃はまだ暇だったので、その時間帯に行けばよかったですね。残念。

 

 

フルマラソンはしばらく走らなくてもいいかなと思っていましたが、走る姿を見たり、初マラソンでゴールして超感動した!!なんて話を聞くと体が少しウズウズしてきました。来年は、ランナーで出場したいですね!!

 

碓井流活法 稽古日誌 第2回 2018/2

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

2回目の稽古です。

 

 

活法については、こちらをどうぞ。

 

・今回習ったこと

  • 碓井流活法の心得 その2
  • 活法指圧
  • 骨盤調整
  • 背部の調整
     ・上部胸椎
     ・下部胸椎
     ・腰椎
  • ・骨盤と状態の捻れの調整
  • ・脊柱起立筋の調整
  • ・肋骨の調整(3種)

 

・碓井流活法の心得 その2

 

 

活法は柔術の裏技です。ですから、相手を倒すための極意がそのまま治療にも応用できるのです。

 

 

殺法で考えてみましょう。もし、相手が私の腕をギュッと握ってきたら、私はそれに反応して、抵抗して逃げるか反撃にでると思います。逆に、何気なくソッと私の腕がを取られると、私は反応しないので、その後に技を掛けられると、あっという間にやられてしまいます。何をしたの???と頭は混乱した状態で、なすがままという感じです。私は、実際にこういう体験をしたことがあります。施術もこのような感じを目指しています。

 

 

技が上達する秘訣として、いかに脱力をするかというのは、活法に限らないと思います。しかし、脱力はただ力を抜けば良いわけではないでとっても難しい。脱力するには重力を感じる、とか色々とありますが、今回は型のお話。型は大切だけど、そこに意識が行き過ぎると(型にとらわれすぎると)、違う緊張を生み出してしまうこともあります。

 

 

例えば、相手の手首を取って技をかけようとした時に、ギュッと握るとうまくできない。人は親指と人差し指で握ることに慣れています。その方が力が入れやすいからです。では、小指を締めるように引っかけて、親指と人差し指は相手の手首に密着させるくらいので握ってみようとアドバイスがあります。これでうまくいく人もいるのですが、これでも人差し指に力が入ってしまう。

 

 

そうしたら、今度は人差し指は握らないで伸ばしたままやってみましょう、となります。そうするとうまくできるようになる。術者は脱力のために人差し指を伸ばしておけばいいのだと解釈する(我が入る)ことがあります。そのうち、人差し指をピンとしっかり伸ばすようになってしまい、逆に人差し指に緊張が入ってしまうことがあるのです。こういう例を、ここでは型にとらわれると言います。これは私も思い当たるところがたくさんあります。型の目的や意味をしっかりと理解しておきたいものです。

 

 

そして、超重要な心得が登場。極秘事項なので内容は伏せますが、ざっくりいうと、技をかける時のメリハリみたいなものですかね。この心得を意識して、相手に触れずに首の可動域を変えることができました。相手がとても素直な方だったこともあるかもしれませんが、これには私も相手もビックリ。名人や達人はこういうことを無意識におこなっているのでしょうね。この心得はすべての技で使えますから、最初は意識して、そして無意識にできるまでのレベルに昇華したいです。

 

・活法指圧

 

 

この心得を意識して指圧をします。やわらかいけど体の奥まで圧が入っていきコリも溶けような感じでほぐれていきます。私は全身指圧を行っていますが、活法指圧はここぞという時に使いたいと思いました。受けているときもとても気持ちよかったです。久しぶりに全身指圧を受けたくなりました。

 

 

・骨盤調整

 

 

ここからは、技の練習です。

 

師匠の骨盤調整の動画をリンクした過去のブログはこちら

 

私がこの技を習ったのが2011年。現場でたくさん使っているのて、何千回とやってきている技です。それでもまだまだ改良の余地があることがわかりました。ガックリしないこともないですが、それだけ奥が深いということでもあります。心得も意識しながら練習しました。

 

 

・背部の調整(上部胸椎、下部胸椎、腰椎)

 

脊柱調整する技はいつか知っておりますが、今回のは、簡単にできて、かつ気持ち良い技です。歪みがそれほどひどくない人はこれだけでOK。私が普段行っている全身マッサージの途中にも使うことができて、とても良いですね。

 

・骨盤と上体の捻れの調整

 

あちこち調子悪くて・・・という方にも使えます。前回の乱調の調整と組み合わせても良さそうです。活法は捻れの調整といっても、ねじれを無くそうとはしません。そういう考えが私は好きです。その人にあった適当なねじれもあるのです。それで動きや筋力の左右差が整います。

 

・脊柱起立筋の調整

 

 

これも気持ち良い技。ぱっと見ると軽いマッサージのよう。活法指圧の極意を適用することで、ただのマッサージではなくなります。

 

・肋骨の調整(3種)

 

 

活法のこの技は何に効果があるのか??と考えることがあるのですが、限定しすぎるとその技の限界を決めてしまいかねません。他の方からの報告で、こんな使い方があったのかと、ビックリすることはよくあります。今回のは、肋骨を上げる技です。実際に肋骨が上がっているかと言われるとよくわかりませんが、上げようと意識して調整すると、肩甲骨の内側のコリが楽になっかり、腕が動かしやすくなったり、呼吸が楽になったりします。

 

 

これで2回目の稽古は終了。