碓井流活法 稽古日誌 第4回 2018/4

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

4回目の稽古です。この記事は、あくまでも個人的な備忘録ですので、ご了承ください。

 

 

活法に興味ある方、すでに習ったことがある方、患者さん、もしくはこれから治療を受けようと思っている方で、私がどのような技術を学び、研鑽を積んでいるのか興味ある方は少し参考になるかもしれません。

 

・今回習ったこと

  • 碓井流活法の心得 その4
  • 肩回し+頭痛
  • 扇の調整
  • カスミ
  • 頭の無重力
  • 頚の牽引
  • 顎関節症の調整

 

 

・碓井流活法の心得 その4

 

 

前回は、○○筋の意識と軸を通した姿勢を検証しました。体のある一部を意識をするということは、そこに緊張を発生させてしまうということでもあります。ですから、人によっては、この緊張のために、いろいろと問題が起きてしまうことがあります。技を学ぶときに、こういったところが難しいと思います。

 

 

人が何かを学んで身につけるには「4段階のステップ」があると言われています。

 

 

その4段階とは、

 

第1段階:「自分に何ができないのかも分かっていない段階:無意識的無能」

第2段階:「頭では分かったのに、まだ技術としてはできない段階:意識的無能」

第3段階:「『こうしよう』と意識することで段々できるようになる段階:意識的有能」

第4段階:「それが習慣となり、意識しなくてもできる段階:無意識的有能」

 

技ごとに考えれば、1段階のものもあるし、4に近いものをあると思います。ただ、活法全体で考えたときに、自己評価としては3段階の下っていう感じでしょうか。4は、達人(マスター)の領域です。

 

 

「自然と」○○筋も使えて、「自然と」軸を通した姿勢になるように反復練習するしかないと思います。実際に、○○筋と軸を通した姿勢を意識したとこで、技の精度が上がったことは体験してます。いかに無意識でできるようになるかですね。

 

 

自然体を目指して、いろいろと工夫しています。昔よりもかなり成長したという実感はありますが、まだまだです。目指せ、マスター!!

 

 

今回は、前回とは違うイメージで検証してみました。テーマは「〇〇先行」です。

 

 

私は昨年の末から、スポーツクラブのスタジオレッスンで行われている太極拳(呉式)に参加しております。太極拳の本を少し読んでいるのですが、「用意不用力(よういふようりき)」という言葉を知りました。

 

 

内容は割愛しますが、今回のテーマに似ているかなと思いました。たまたま時間と曜日の都合が良くて、活法が上達するのに少しでも役に立てばいいなと思って始めた太極拳ですが、もしかしたら、さらなる上達のきっかけになるかもしれません。

 

 

・肩回し+頭痛

 

 

肩回しは肩こりの基本的な技で、とても使用頻度が高いです。肩こりからくる頭痛がある方に、もう一手を加えることで、治療効果が高まります。活法は組み合わせの妙がありますが、これもその一つですね。

 

 

・扇の調整

 

 

首の回旋の可動域改善に使う技。これも基本技です。手の緊張からくる肩こりなどに使います。交通事故でのムチウチに使ったりします。術者に余計な力が入らないことで、技の精度が大きく変わります。

 

 

・カスミ

 

 

これも首の回旋の可動域改善などに使う技。かっこいい技ですが、創始者の碓井先生は最近あまり使ってないだとかの裏情報も・・・でも、私は使いますよ。胸の緊張がある方にいいです。これも基本技ですが、最初に習った頃と比べて、少しだけ変化しています。技そのものが変わったというよりも、説明の仕方ですかね。できる人は自然にやっていることです。結局は、微差の積み重ねが、最終的に大きな差になると思っています。

 

 

カスミの動画がアップされているので、参考までに。

 

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・頭の無重力

 

 

これも首の回旋の可動域改善などに使う技。首の回旋の可動域を改善する技はたくさんあります。引き出しがたくさんあることは、術者の安心にもなります。また、首の回旋を障害する原因はたくさんあるということだと思います。耳の持ち方が、最初に習った頃に比べて、少し変わっています。

 

 

・頚の牽引

 

 

これは新しい技です。牽引ですから、単純に引っ張るだけなのですが、これが意外に難しい。単純な技ほどごまかしが効かないのです。術者のレベルが問われます。

 

 

・顎関節症の調整

 

 

3つの複合技です。以前に習った技です。1つ目は3軸調整。顎をチェックする場所が、以前とちがっているようでした。わたしの勘違いだったかもしれません。首を大きく回すのが大切です。とくに後屈をするときに、自分と相手の間合いや触れ方などを気をつけないと大きく回せないです。

 

 

2つ目は、咬筋のねっぱりです。最初に習った頃は、咬筋のコリをほぐしているだけのように思っていましたが、活法のことを知ってくると、ただそれだけではないのだなと思うようになりました。

 

 

最後に、側頭骨の調整です。この技も少し間違って覚えていたようなので、修正しました。頭蓋骨も顎に関係あるのです。

 

 

顎関節症で悩んでいる方は、かなり多いと思います。肩こりがなかなか取れないとか、治療してもすぐに戻ってしまうという方は、私は顎をチェックしています。顎関節症と診断を受けてなくても、口が開けづらいとか下顎を左右に動かしにくいとかなにか症状があるものです。また、ストレスは顎の緊張に現れることが多いです。

 

 

碓井先生の元には、顎関節症を治療している歯医者さんが顎の調整術を習いに来たことがあるそうです。顎関節症の治療は、現代医学でも苦労していることでしょう。