アドラー心理学 第2回関東地方会

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

ブームも少し落ち着いついてきた?!アドラー心理学ですが、私はアドラー心理学会に所属しており、最近では「アドラーよこはま」というアドラー心理学会公認のグループでお勉強させて頂いております。

 

 

全国各地にこのようなグループがあるのですが、今回は関東地区のグループが集まって、交流を図りました。

 

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午前中は、パネリスト3人が、アドラー心理学に基づく子育てプログラム「パセージ」を実践してみて、どのような変化が起きたのかを、お話ししてくださいました。守秘義務がありますので、具体的な内容はご紹介できませんが、パセージを受けて子どもとの関係が良くなったという話を聞き、とても素敵な話に心を打たれました。

 

 

私も、2015年にパセージを受講しましたが、私の場合は、アドラー心理学を学びたいという思いが先にあって、そこから「パセージ」のことを知りました。子育てについて思い悩んでいたという訳ではなかったので、今回のケースのように、子どもとの関係が劇的に変化したということはありません。

 

 

私は今のところ子どもとの関係は良好だと私は思っていますか、何か困ったことがあったとしても、パセージを実践していけば間違いないし、自助会という相談できる場があるので、とっても心強いです。もし、子育てで悩んでいる方がおりましたら、パセージの門をたたいてください。

 

 

パセージの体験談で、最初は「新興宗教かと思った・・・」という方がおりましたが、知らない方は確かにちょっと怪しい???と思うかもしれませんね。でも大丈夫です!!全国のパセージは、ここで受けられます。

 

 

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午後は、グールプワークです。7、8名のグループになって、子育ての事例について話し合いました。私のグループは、10歳くらいまでの子どもがいる方が私を含めて二人だけでした。

 

 

今回のグループワークを企画された方が、アドラーよこはまの方で、ワークのためのネタを用意して欲しいと事前に連絡がありましたので、少しだけ考えていました。ただ、あまり大したネタではなかったので、誰も相談ごとがなかったら私のネタを提供しようと思っていたのですが、見事に私のが採用されてしまいました。

 

 

グループには、アドラー心理学会の認定カウンセラーの超ベテランの方もおり、ちょっと緊張しましたが、かけていただいた言葉の一つ一つが私の心に響きまして、ぐっとくるものがありまた。今回のグループワークの一つの課題として、私の「適切な側面を見つける」と言うのがあったのですが、これは簡単に言うと良いところ探しです。

 

 

ただ、決して私をほめるという感じではなく、私がある場面でとった言動に対して、みなさんが良いところを探してくれるのです。私がこどもに対して良いふるまいをしていないと思っていた場面でも、「適切な側面」を見つけて頂いてくださいました。これは一人で考えても思い浮かばない事です。「他人はこんな風に思うの??」という発見があります。これがグループワークのだいご味ですね。良いところを指摘していただくと、嬉しいやら恥ずかしいやらという感じはありますが、悪い気はしません。

 

 

よく「罪を憎んで人を憎まず」と言いますが、これは人格と行為を分けて考えようということだと思います。アドラー心理学の適切な側面を見つけるということは、この逆で、人格ではなく、私の行為の良いところを探してくれているように思います。知らない人から私の人格をいきなりほめられても、「俺の何がわかるんだよ!」とか思うかもしれないし、「嘘くさい」匂いを感じてしまいそうです。しかし、行為に対しての良い点を指摘して頂くのは、素直に聞くことができて、私の自己肯定感が増したように思いましたね。ですから、子どもきっと同じだよな~と思いました。こどもの適切な言動をたくさん見つけて、伝えてあげようと思いました。

 

 

私は、今までグループで何かを学ぶと言う事にあまり関心がないというか、何となくなく苦手意識もあって、実践してきませんでした。しかし、今回のアドラー心理学の自助会もそうですし、活法研究会のセミナーや勉強会、オープンパスメソッド身体教育研究所で1年半一緒に学んだ同期、他にも名前は出しませんが、仲間とともに何かを学ぶと言う機会が増えてきて、しかも、その面白さや相乗効果も感じています。

 

 

私はこどもの頃、少年ジャンプを貪るように読んでいましたが、雑誌のキーワードは「友情」「努力」「勝利」です。さしあたって、最近の私のキーワードをあげれば、「仲間」「協力」「成長」かな。そんなことを思いながら、心地良い気分で会場を後にしたのでした。

 

アドラー心理学 伝統オープンカウンセリング 理論と実践

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

アドラー心理学ブームです。「嫌われる勇気」は何と130万部を超えるベストセラーになりました。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

続編

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

この本が出る前にたまたまアドラー心理学のことを知り興味をもちました。地元の図書館で調べたら「人生の意味の心理学」という古い本があったのでそれを読みました。小難しい本でしたが、私には何か引っかかり、もっと本を読みたいと思いました。

 

人生の意味の心理学

 

今は「アドラー」で検索すると大量の本が出てきますが、当時はまだアドラーの本はそんなに種類がありませんでした。調べたところ、アドラー心理学を日本に紹介した野田俊作先生の本を読みたいと思い、「続アドラー心理学 トーキングセミナー ―勇気づけの家族コミュニケーション 」という絶版本をAMAZONの中古で手に入れました。この本が私には大変面白かったのですね。

 

続アドラー心理学 トーキングセミナー―勇気づけの家族コミュニケーション (マインドエージシリーズ)

 

アドラー心理学トーキングセミナー―性格はいつでも変えられる (マインドエージシリーズ 9)

 

 

で、その後に「嫌われる勇気」も読んで、アドラーにはまっていった訳です。今では日本アドラー心理学会の会員にもなってしまいました。

 

 

まだアドラー心理学を消化できていないし、人にもうまく説明できないし、また誤解されても困るので、下手な紹介はしたくないと思っています。アドラー心理学の事をもっと深く理解して、自分で実践できるようになったら、まとめて記事として書きたいと思っていますが、先日、アドラー式のオープンカウンセリングの見学に言ってきましたので、簡単にご報告です。

 

 

アドラー心理学は、伝統的にオープン(公開)カウンセリングをします。オープンですから、大勢の人の見ている前でカウンセリングをするのです。私の常識だとカウンセリングは、個室で行われるというイメージしかなかったので、初めて聞いた時はびっくりしました。

 

 

今回の講座の説明にはこうあります。

 

 

「ちょっとだけ勇気を持ってオープンカウンセリングを受けてみると、周囲の人が自分の問題に関心を持ち、応援してくれている雰囲気を感じることができると思います。」

 

 

カウンセリングというと、私自身は、臨床心理士の対面式のカウンセリングを2、3回程度受けたことがあります。無料だったのでちょっとした相談程度のことでした。その時のことはあまり覚えていませんが、カウンセラーの方との相性はあまり良くなったように思います。それからしばらくは、心理カウンセラーと聞くと、なんとなく怪しい人と思うようになってしまいました。

 

 

最近では、不妊カウンセラーの講座で、カウンセリングについて学びました。クライアントさんに寄り添い、傾聴することや共感することが大切だと教わりました。ロジャーズのカウンセリング論が主に紹介されている印象です。

 

 

さて、今回のカウンセラーは、日本アドラー心理学会認定指導者の中島弘徳先生です。

 

 

セミナーでは、アドラーのカウンセリングについて簡単に講義した後に、公開カウンセリングが始まりました。公開カウンセリングを見学していて気付いたのは、共感を促すようなテクニックを用いていないことでした。

 

 

カウンセリング受けたあとのクライアントさんの態度や表情を見ると、クライアントさんが長年抱えていた悩みが解決できるかもしれない!という希望を抱いているように私は感じました。カウンセラーと一緒になって問題解決の方法を探すことができれば、共感という手段を使わなくても、クライアントと信頼関係ができるのだと知りました。

 

 

カウンセリングの目的は、代替案の提示との説明がありました。これがアドラー式カウンセリングの特徴なのかな??

 

 

たとえば、妻と価値観が違いすぎてイライラすることが多い。このまま夫婦生活を続けていくことができるか不安だ、といった悩み(私ではありませんよ・・・)があったとします。

 

 

簡単な相談だったら、妻のグチを聞いてもらって、相手に共感してもらって「ああスッキリした!」と気持ちは良くなるので、人によってはこれでOKということもありますが、悩みが深刻な場合は問題解決にはなっておりませんので、スッキリしません。

 

 

また、イライラの原因を探そうとしますね。例えば、自分や相手の過去などを深く掘りほりさげてみたり、また、色々な分析手法を持ち出してみたり。何となくそれらしき原因がわかったとします。

 

 

育ってきた環境があまりにも違いすぎるからとかね。自分がなんとなく納得した原因を見つけても、「じゃ、どうすればいいの?」となりそうです。

 

 

結局は、相手(妻)は変わらないのだから、自分が変わらなければならないとなるのですが、やっぱり、「じゃ、どうすればいいの?」となり、なかなか問題解決には至らなかったりします。

 

 

アドラーは原因を探ろうとはしません。原因はあるけど、ひとつじゃないし、複合的なものだから、原因からアプローチすると解決するのが難しい、と考えるという感じでしょうか。なので、明るい未来に向かって(イライラしないで妻と仲良く協力的に暮らす)、これからどうするかという発想で考えるのです。ですから、妻と価値観が違うと感じた実際にあったイライラした出来事を詳しくとりあげて分析をしていきます。

 

 

カウンセリングでは、カウンセラーがその出来事について色々と質問しながら話をすすめていくのですが、その出来事に対していつのまにか違う解釈をするようになっていくのです。自分は「こういうときはこうするべき」といつも思っていたし、「それが常識」だと思っていたことが、「こういう考えもあったのか」とか「妻はその出来事の時に実はこんなことを考えていたのかもしれない」と、自分の想定外の考えをカウンセラーから教わるのです。

 

 

そうなると、イライラしていた妻の言動に対してポジティブな側面が見えてきます。そうするとイライラ度が下がります。そして、カウンセリングが終わる頃には、イライラした出来事が起きた時の対処行動(代替案)も手に入れているのです。ここまでのカウンセリングの進め方がさりげなく、でも、前向きになれる感じで、とっても素敵でした!!

 

 

対処行動がわかっているということは、その出来事が起きた時に何をすれば良いかわかっているですから、あとは行動を起こす勇気が必要なだけで、とっても希望があるように思います。実際にこの行動で必ず解決するどうかはわかりませんが、この時点ではいつものようにイライラするよりは、はるかに良い方法ですし、もしその行動をしたことでうまくいかなければ違うパターンを考えればいい訳です。

 

 

ある時にスっとうまくいって、コツがわかってくると、次に違うイライラする出来事が起こっても、今度は自分の力で解決できるかもしれないと思うのでしょうね。こうやって人は元気になっていくのかなと思いました。

 

 

イライラする出来事の具体的な例をあげると私の説明がもっと分かりやすかったのでしょうが、今回の公開講座の内容は守秘義務がありますし、自分の例をあげようと思ったのですが、今の私では説明が難しいので、今回は抽象的な説明になってしまいました。少しわかりにくかったかもしませんね。

 

 

中島弘徳先生のオープンカウンセリングは東京で年2回程度開催されていて、だれでも参加できますので(相談者になることもできます!)、興味ある方はこちらをご覧ください。

 

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左上が中島先生。下の女性はアドラーよこはまでお世話になっている先輩アドレリアン。

 

 

昨年末に、野田先生の「アドラー心理学 トーキングセミナー」と「続アドラー心理学 トーキングセミナー」が復刊されました!!全部で4巻になるそうですが、今のところ2巻まで発売されていて、残りは来月に出版されるようです。

 

 

この本のどこかに、「夫が帰りがいつも遅いのですけど、浮気をしているのではないかと心配です」というような相談があり、それに対して代替案の提示がされていたと思います。初めて読んだ時は、こんな考え方があるのかと、非常にインパクトがありました。

 

 

性格は変えられる (アドラー心理学を語る1)

 

グループと瞑想 (アドラー心理学を語る2)

 

アドラー心理学に興味ある方はお勧めします。あと、アドラーの本は読んだけど、野田先生をご存知なかった方にはぜひ読んでいただきたい。正統派のアドラーを知ってぶったまげますよ。

 

 

【JMOOC】しあわせに生きるための心理学 ~アドラー心理学入門~

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

最近、JMOOCでいくつかの講座を受けました。JMOOCは、簡単に言えば「インターネット上の無料講座」です。

 

 

アドラー心理学のお勉強をしました。「嫌われる勇気」という本が大ベストセラーになり、大注目を浴びている「アドラー心理学」。私も2年前くらいからアドラー心理学の勉強を始めまして、実はかなりはまっております。WEBサイトの自己紹介のところにも小さく書いておりますが、日本アドラー心理学会の会員にもなってしまいました。

 

 

アドラー心理学って、「思想」がある唯一の心理学なのです。

 

 

思想的な特徴としては、

 

1・他者を支配しないで生きる決心をすること

2.他者に関心を持って相手を援助しようとすること

 

 

心理学というと、相手の心を読んだり、相手を自分の思うように操作したりというイメージがありましたし、そういった類の本を何冊も読みましたが、どうも私にはしっくりと来なかったのです。アドラー心理学にはそういったテクニックはなく、とても心理学とは思えませんでした。私はこのアドラーの思想に共感をしたのだと思います。アドラー心理学についは、そのうち別に記事として書きたいと思っています。

 

 

実は昨年にJMOOCでアドラー心理学入門を受講しております。ブログに書こう書こうと思っていたらすっかり忘れてしまい、そうしたら5月に同じ講座が開かれたことを知り再受講しました。

 

 

この講座の参考文献として、「アドラー”実践”講義 幸せに生きる」が紹介されています。

 

 

アドラー“実践"講義 幸せに生きる (知の扉)

 

 

「嫌われる勇気」はとても面白く書かれており読みやすいですが、アドラーの一部分を抜き出して書いているにすぎませんので、アドラー心理学を勘違いしてしまう可能性があります。参考文献の本は、アドラー心理学の基本原則がしっかりと書かれており、とてもおすすめです。人気の講座のようですし、またそのうち開講されるのではないかと思いますよ。

 

 

昨年の修了証

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今回の修了証

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そしてアドラーと言えば「子育て」です。

 

 

「パセージ」というアドラー心理学に基づく育児学習コースは、子育てをしていくうえでの悩みごとがある方や、より育児を楽しいものにしたい方への親子関係のプログラムです。

 

 

私も昨年の秋に「パセージ」を受けました!

 

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とても勉強になり、自分の子育てのやり方を見直すきっかけになりました。ぜひ皆さんに紹介したいと思っているので、いつか記事としてまとめたいと思っています。